◇プロボクシング・トリプル世界戦▽WBA、WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦 王者・寺地拳四朗―WBA3位リカルド・ラファエル・サンドバル ▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者アントニオ・バルガス―同級3位・比嘉大吾 ▽WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 王者エリック・ロサ―同級1位・高見亨介(30日、横浜BUNTAI)
トリプル世界戦の前日計量が29日、横浜市内のホテルで行われ、WBA世界ライトフライ級タイトルマッチは、挑戦者のWBA世界同級1位・高見亨介(23、9勝7KO)=帝拳=、チャンピオンのエリック・ロサ(25、8勝2KO)=ドミニカ共和国=ともにリミットから100グラムアンダーの48・8キロでパスした。
計量クリアが会場内にアナウンスされると、高見は計りの上で何度も手をかざし喜びを表現した。
計量後の写真撮影ではロサとフェースオフを行い、じりじり詰め寄る王者にしっかり応戦していたが「我慢できずに笑ってしまった」と会場の笑いを誘うシーンも。甚平姿で登場したロサに「似合ってるよ」と言葉を交わす余裕もみせた。
アマ時代、パリ五輪のメダル候補と期待されながら「プロの世界チャンピオンしか興味がない」と大学の誘いも断り、プロの世界に飛び込んだ。公開練習、会見など世界戦独自の行事を経験し「小さいときから見てきたチャンピンたちがやってきたこと。メディアの取材の中に自分も入れたといううれしさがある」と実感がこもる。