◆競泳 世界選手権第3日(29日、シンガポール)

 男子200メートル自由形決勝で、世界水泳初出場の18歳、村佐達也(イトマン東京)が1分44秒54の日本新記録をマークし、銅メダルを獲得した。この種目でのメダルは、2019年杭州大会の松元克央以来、2人目の快挙。

今大会競泳ニッポンの初メダルとなった。

 男子自由形のホープが、再び世界の扉を開いた。7レーンから泳いだ村佐の右隣は、五輪王者のポポビッチ(ルーマニア)。前半を51秒07の6位で折り返し、100Mからポポビッチが抜け出しても、落ち着いていた。ラスト50メートルでスパートをかけると、3位争いを制して銅メダル。前日本記録保持者の松元克央(ミツウロコ)が日本勢初のメダルを獲得してから6年ぶりに、世界水泳でメダルをもたらした。

 昨夏パリ五輪は、800メートルリレーに出場。その後も成長をとげ、100、200Mで次々に高校新記録を更新し、初めて個人で世界の舞台に立った。大会前の壮行会では「ラスト大まくり」と宣言。「ラストでまくれたら、すごくかっこいいと思って、この言葉にしました」と語り、本番で有言実行してみせる強心臓っぷりも見せつけた。

 ▽男子200メートル自由形決勝〈1〉ダビド・ポポビチ(ルーマニア)1分43秒53〈2〉ホブソン(米国)1分43秒84〈3〉村佐達也(イトマン東京)1分44秒54=日本新

編集部おすすめ