【クイーンＳ】前走Ｇ１・５着のアリスヴェリテ、重賞２勝目へ　小回りの札幌で持ち味の先行力生かす
好調を維持しているアリスヴェリテ 画像（1枚）

◆第７３回クイーンＳ・Ｇ３（８月３日、札幌競馬場・芝１８００メートル）

　第７３回クイーンＳ・Ｇ３（８月３日、札幌）で２度目の重賞制覇を狙うアリスヴェリテ（牝５歳、栗東・中竹厩舎）は、初の北海道シリーズ参戦。１週前に栗東・坂路で５１秒７―１２秒２の好時計をマークしたのち、２６日に札幌競馬場へ入った。

輸送のダメージはなく、２９日早朝には張りのある馬体を披露。三渕助手も「特にこたえた様子もないですし、すぐカイバも食べた。問題ないですね」と声を弾ませた。

　前走のヴィクトリアマイルは追い込み決着のなか、逃げ粘って０秒１差の５着。Ｇ１でも上位の力を見せた。同助手は「本当に状態が良かったから一発あるかなと思っていたんですが、この馬らしい競馬ができました」と胸を張る。

　調子の良さが体に現れやすいタイプで、今回も引き続きコンデションは抜群だ。「前回ほどではないですが、それでも最近ではかなりいい方ですよ。パワーがあるタイプなので洋芝も大丈夫だと思います」と自信をのぞかせた。

　持ち前の先行力は直線の短い札幌競馬場では大きな武器になる。「小回り１８００メートルの芝が一番合うと思うのでコース形態はいいですね。こだわっているわけではないですが、逃げて気分良く走れれば力を出せる馬なので」と今回もハナを切る可能性は大きい。

開幕２週目のきれいな馬場も味方に、昨年のマーメイドＳ以来となる逃げ切りを決める。（角田　晨）

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