◆第73回クイーンS・G3(8月3日、札幌競馬場・芝1800メートル)
函館で好気配を示しているのがシングザットソング。29日はWコースを1周半、キビキビとしたリズムで周回した。
キャリア初の1800メートル起用となった、前走の府中牝馬Sは12着に大敗。それでも陣営は、再び同じ距離に出走させる。「もう一度トライします。前走は暑さで、レース前からこの馬にしては元気がなかった。左手前の方が伸びる馬で、右回りなら楽しみ」と同助手は笑みを浮かべた。
3走前の愛知杯で2着と、牝馬重賞なら通用の力を持っている。「状態はその時と遜色ないですし、武豊ジョッキーに力を引き出してもらえたら」。23年の報知杯FR勝ち馬が、先週ヤマニンウルスで東海Sを制したレジェンドを背に勝利の凱歌(がいか)を上げる。(山下 優)