日本相撲協会は30日、IGアリーナで大相撲秋場所(9月14日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開いた。新十両昇進力士は朝白龍、石崎から改名した朝翠龍(ともに高砂)、旭海雄(大島)、西ノ龍(境川)に決まった。

朝乃山(高砂)も再十両となった。同部屋から3人同時の十両昇進は79年秋場所で琴の龍と琴千歳が新十両、琴立山が再十両に昇進の佐渡ケ嶽部屋以来だ。

 朝白龍は幕下3枚目で全勝優勝を飾った。石崎は今場所幕下2枚目で6勝1敗だった。兄は朝紅龍(高砂)で、琴勝峰・琴栄峰兄弟に次ぐ23組目の兄弟関取となった。旭海雄は東の幕下筆頭で5勝2敗だった。西ノ龍は幕下5枚目で5勝2敗だった。

 ◇朝白龍 太郎(あさはくりゅう・たろう)本名・ラグチャー。ジャミントクホク。1999年1月8日、モンゴル・ウランバートル生まれ。名古屋場所は幕下3枚目で全勝V。豊昇龍、欧勝馬と同じ飛行機で来日し、柏日体で相撲部。

拓大に進学し22年に高砂部屋入り。得意は右四つ、寄り。182センチ、145キロ。

 ◇朝翠龍 涼馬(あさすいりゅう・りょうま)本名・石崎涼馬。2000年8月9日、大阪・四條畷市生まれ。兄は幕内・朝紅龍。得意は押し。172センチ、113キロ。

 ◇旭海雄 蓮(きょくかいゆう・れん)本名・シャグダルスレン・ダライバートル。2000年4月4日、モンゴル・バヤンホンゴル生まれ。日体大を経て大島部屋で23年九州場所にて初土俵。182センチ、153キロ。

 ◇西ノ龍 龍太朗(にしのりゅう・りゅうたろう)本名・下村龍太朗。2000年8月20日、大阪市生まれ。埼玉栄高から境川部屋入門。18年九州場所で初土俵。181センチ132キロ。

 ◇朝乃山 広暉(あさのやま・ひろき)本名・石橋広暉。1994年3月1日、富山市生まれ。31歳。小4から相撲を始め富山商から近大に。16年春場所に初土俵。17年春場所の新十両を機に「朝乃山英樹」に改名。同年秋、新入幕。

19年夏場所で幕内初優勝し、20年春場所後、大関昇進。21年夏場所中にコロナ禍のガイドライン違反が発覚し、6場所出場停止。22年名古屋場所で西三段目22枚目で再出発。23年夏場所で再入幕、昨年の夏場所で返り三役も全休。昨年の名古屋場所で負傷し3場所連続全休。得意は右四つ、寄り。188センチ、165キロ。

 ◇大関昇進後の朝乃山

 ▽21年5月 夏場所11日目に日本相撲協会のガイドライン違反が報じられた。

 ▽同6月 臨時理事会で6場所出場停止と6か月の報酬減額50パーセントの処分を決定。

 ▽同9月 秋場所で大関から関脇に転落。翌22年の春場所で幕下に転落し、関取の座を失う。17年初場所以来の幕下。

 ▽22年7月 西三段目22枚目で418日ぶりに土俵へ復帰し、白星。

 ▽23年1月 初場所を6場所ぶりの関取で十両V。

 ▽同5月 夏場所で再入幕。

 ▽24年5月 夏場所で返り三役も全休。

 ▽同7月 東前頭12枚目だった名古屋場所4日目の一山本戦で、左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの大けがを負い休場。

 ▽25年3月 春場所で三段目で復帰。

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