◆第25回アイビスサマーダッシュ・G3(8月3日、新潟競馬場・直線1000メートル)追い切り=7月30日、栗東トレセン

 ドバイのアルクオーツスプリント5着以来の実戦となるピューロマジック(牝4歳、栗東・安田翔伍厩舎、父アジアエクスプレス)はCWコースでオメガナビゲーター(4歳1勝クラス)を内から3馬身追走。終始、楽な手応えのまま、最後は頭差だけスッと前に出た。

 時計は4ハロン53秒6―11秒2と非常に軽め。ただ、昨年3月に転厩してきてから、国内5戦のうち、4戦は当週にこのパターンで仕上げてきた。「馬の後ろでいい姿勢でした。エキサイトせず、上手に走れていたと思います」と手綱を執った安田調教師は納得の表情を浮かべた。

 今まで国内では主導権を握る競馬を続けていたが、今回は直線競馬で自然と馬の後ろに入れる競馬をさせたい意図がある。「その(逃げる)走りでは安定した成績を出すのは難しくなっているので、しっかり馬の後ろで脚を使うことを教えていって、その中で結果を求めていければ」と安田師。名手のクリストフ・ルメール騎手に新境地の開拓を託す。

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