◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級(58・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・渡辺海―斎藤麗王▽東洋太平洋スーパーウエルター級(69・8キロ以下)王座決定戦12回戦 左右田泰臣―ワチュク・ナァツ(7月31日、東京・後楽園ホール)
「フェニックスバトル140」の前日計量が30日、都内で行われ、メインイベントのWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチに出場する王者・渡辺海(22)=ライオンズ=は58・9キロのリミットで一発クリア。挑戦者の同級1位・斎藤麗王(れお、27)=帝拳=も同じ58・9キロでパスした。
渡辺がジム名、斎藤は自身の名前にあやかって“ライオン対決”として注目される一戦。王者は「絶好調です。ばっちり、いい仕上がりです」と初防衛に自信を見せた。沖縄合宿でスパーリングを重ね、高地合宿も実施して心肺機能を高めたという。
同じジムの高田勇仁が9月14日、名古屋のIGアリーナで帝拳ジムの松本流星とWBA世界ミニマム級王座決定戦を闘う。この日の計量に先立ち、記者会見で意欲を見せた高田を見て「しっかり(勝利のバトンを)つなげないといけない」と渡辺。「相手も同じ帝拳ジムだし、俺が先に(斎藤を)つぶして、勇仁さんに世界を取ってもらいたい」とエールを送った。
一方、斎藤も「いつもと変わらず、です。暑いので脱水は気にしながら(減量)していましたが、食事を食べながらできたので問題はない」と仕上がりに自信を見せた。8戦目でのタイトル初挑戦となるが「僕の中では変わらない。戦いの中の一つ。それにオマケ(ベルト)がついたということ」と冷静だ。
セミファイナルの東洋太平洋スーパーウエルター級王座決定戦に出場する同級7位・左右田泰臣(37)=EBISU K’s BOX=は69・5キロ、同級6位ワチュク・ナァツ(27)=八王子中屋=は69・4キロでともに計量をパスした。
戦績は渡辺が14勝(8KO)2敗1分け、斎藤が6勝(6KO)1敗、左右田が8勝(5KO)1敗1分け、ナァツが8勝(4KO)4敗2分け。