◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 井上尚弥―ムロジョン・アフマダリエフ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 武居由樹―クリスチャン/メディナ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 高田勇仁―松本流星▽日本ライト級(61・2キロ以下)王座決定戦10回戦 村上雄大―今永虎雅(9月14日、愛知・名古屋 IGアリーナ)

 オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)がスーパー王者に昇格し空位となったWBA世界ミニマム級王座を争う同級1位・高田勇仁(ゆに、27)=ライオンズ=と同級2位・松本流星(27)=帝拳=が30日、都内での記者会見に出席。ともに世界初挑戦への意気込みを示した。

 「こんな大きい舞台に立たせてもらい、ありがたいです。ジム初の世界チャンピオンになる。絶対に取りに行きたい」と高田。松本も「9月14日は世界的に注目されるビッグイベント。世界にアピールできるように、しっかり試合して最高のパフォーマンスを見せたい。井上選手や武居選手の試合に埋もれないよう、インパクトのある試合をしたい」と意気込んだ。

 お互いの印象を聞かれると、松本は「気持ちの強い選手だなと思う」と答えた。高田は「うまい選手という印象。上下の打ち分けと左が強い」と警戒しながら「自分が見てもらいたいのは、気持ちの強さ。たたき上げでもチャンピオンになれることを証明したい」と力を込めた。

 松本は勝てば7戦目での世界王座奪取となり、名門・帝拳ジムでは最速記録となる。「今日、高見(亨介)が試合があるので」と冷静。

まずは高見が最速記録を作り、その記録を更新するかと改めて聞かれると「特に意識はしていない」と言いながらも、うなずいていた。プロモーターの大橋秀行・大橋ジム会長は「松本選手は全勝で勢いがあって、世界に一番近い位置にいる。高田選手も苦しい戦いを勝ち抜いてチャンスをつかんだ」と話し、「2人の意地のぶつかり合い」が見どころだと強調した。

 戦績は高田が16勝(6KO)8敗3分け、松本が6戦全勝(4KO)。

 試合はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」でライブ配信される。

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