◆プロボクシング ▽東日本新人王ライト級(61・2キロ以下)準々決勝4回戦 山口聖矢―小原健人(31日、東京・後楽園ホール)
スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥の幼なじみで元Jリーガーの山口聖矢(ともに大橋)が30日、都内で前日計量に臨み、61・2キロのリミットでクリアした。対戦相手の小原健人(Reason押上)は200グラムアンダーの61・0キロでパスした。
戦績は31歳の山口が4勝(2KO)1敗、28歳の小原が4勝(1KO)3敗1分け。
山口は最初の計量で20グラムほど超過したが、小用を済ませて再計量。難なくクリアした。トイレを済ませてから臨もうと思ったが混んでいたので後回しにしたら超過したと苦笑いで説明。4月22日、6月19日、7月31日と試合間隔が詰まっていて調整が難しかったが、この日も状態は万全のようだ。5月には尚弥の応援で米国ラスベガスに遠征。当地で練習を重ねながら「刺激ももらってきた」という。尚弥から今回、特に助言はもらっていないそうだが、尚弥の父・真吾トレーナーからは「僕がやっているのを見て、こうした方がいいよとか、動きについてのアドバイスをもらいました」という。
1993年、神奈川・座間市出身。山梨学院高、関東学院大に進み、北信越リーグのサウルコス福井を経て、J3のSC相模原でDFとしてプレーした。尚弥とは幼稚園の年少組の時からの幼なじみで、2018年にSC相模原を退団後は実家の自動車整備会社に勤務しながら、尚弥と前WBA世界バンタム級王者の拓真(大橋)の井上兄弟らと一緒にトレーニングを行ってきたという。そして22年1月、尚弥から「やってみたら?」と勧められ、大橋ジム入り。
新人王トーナメントは、昨年に続き2度目の挑戦。4月の初戦は初回TKO勝ちも、6月の試合は判定勝ち。「今回は倒したいと思う」と気合を入れていた。