◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 井上尚弥―ムロジョン・アフマダリエフ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 武居由樹―クリスチャン/メディナ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 高田勇仁―松本流星▽日本ライト級(61・2キロ以下)王座決定戦10回戦 村上雄大―今永虎雅(9月14日、愛知・名古屋 IGアリーナ)

 日本ライト級王座決定戦の記者会見が30日、都内で行われ、対戦する同級1位・村上雄大(25)=角海老宝石=と同級2位・今永虎雅(たいが、25)=大橋=がそろって王座獲得に意欲を示した。席上、試合をプロモートする大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「今永にはサウジアラビアから(出場)要請があって、出場する方向で動いています」と明かした。

 12月27日、サウジアラビアの国家的イベント「リヤド・シーズン」が開かれる予定で、ジムの先輩であるスーパーバンタム級の世界4団体統一王者・井上尚弥やWBO世界バンタム級王者・武居由樹らも参加に積極的。大橋ジム勢のほか、興行の責任者である同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官はWBC&WBA世界フライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)やWBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(M・T)らの招へいにも積極的と伝わっており、日本VS海外勢の対抗戦の様相も呈している。

 父親が虎のことが好きで「虎雅(たいが)」と命名された今永は奈良・王寺工高時代に高校タイトル総なめとなる史上初の高校8冠を達成。東洋大でも同期の堤駿斗(志成)らと刺激し合ってタイトルを獲得し、アマ113勝(23KO・RSC)13敗の成績で10冠を手にした。2022年6月のプロデビュー戦から8連勝(5KO)中で、24年11月にはアジア最強ライト級トーナメントを制している。

 「どんどんレベルアップしていきたい。9月は必ず勝って、日本チャンピオンになりたい」と初タイトル戦に意欲を示した今永。サウジについて聞かれると前向きな姿勢は示しながらも「今はその試合より、9月14日のタイトル戦に集中したい」と冷静に答えた。

 「尚弥さん、武居さんよりすごい試合をして、チャンピオンになりたい」と、このときばかりは熱かった。

編集部おすすめ