将棋の藤井聡太王位=竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将=が30日、北海道千歳市の新千歳空港内「ポルトムインターナショナル北海道」で前日から指し継がれた第66期王位戦七番勝負第3局で挑戦者・永瀬拓矢九段を88手で下し、開幕3連勝。6期連続の戴冠へと王手をかけた。

 対局前にロシア極東沖で地震があり、対局中には北海道沿岸に津波警報が発令された。だが盤上への影響はなかった様子で、後手・藤井は52手目で5筋の歩を突いて戦線を開いた。藤井は「勝負手のようなイメージでやってました」と振り返り、76手目には5筋の歩を成って「楽しみが出てきたのかなと感じました」と手応えを得た様子だった。それでも圧倒した終盤と比べて「中盤が難しくて、考えていて分からないところが多かった」とした。

 次局も勝利すれば、スイープで6期連続の戴冠となる。「4局はすこしだけ間が開くような形になるので、しっかり次局に向けて取り組みたい」と結んだ。8月19、20日に福岡・宗像市の「宗像ユリックス」で指される。

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