第15回習志野きらっとスプリント・S2は30日、船橋競馬場でスプリンター14頭(南関東12、他地区2)が1000メートルを争った。3番人気のファーンヒル(笹川翼)が直線で抜け出し、ストライクオンに3馬身差をつけて優勝。

JRAからの転入初戦を重賞初制覇で飾り、アフター5スター賞・S3(9月3日、大井)、オーバルスプリント・Jpn3(同23日、浦和)、東京盃・Jpn2(10月9日、大井)への優先出走権を獲得した。

 初めての1000メートル、ナイター、白砂をものともせず、ファーンヒルが独壇場で駆け抜け、新星誕生をアピールした。スタートでやや後手に回ったが、二の脚で外め3番手を追走。直線でゴーサインが出されると瞬時に加速。馬場の真ん中を真っすぐ突き抜け、3馬身差をつけて快勝した。

 初コンビで重賞初タイトルに導いた笹川翼は「これまでの競馬を見てテンのダッシュ力はトップクラスだと思っていたので、最大限に生かそうと思っていた。手応えがずっと良かったし、重心を低くして走るので格好良く見えたのでは」とスピード能力を絶賛した。

 荒山勝調教師は「道中でかかるわけでも押っつけるわけでもなく、ちょうどいいリズムで走れていた。舞台も合っていたと思う。このあとは放牧に出して、JBCスプリント(11月3日)へ向かいたい」と、同じ舞台でさらなる高みを見据える。

◆ファーンヒル 父キンシャサノキセキ、母ラブディラン(父ディラントーマス)。小林・荒山勝徳厩舎所属の牡6歳。

北海道新ひだか町・谷岡牧場の生産。通算26戦5勝(うちJRA25戦4勝)。総獲得賞金は1億2603万5000円(うちJRA1億503万5000円)。重賞初制覇。馬主は(株)カナヤマホールディングス。

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