◆フットサル◇ 全日本U18選手権 ▽1次ラウンドA組 町田Uー18 4-0 東海大静岡翔洋、聖和学園 5-0 東海大静岡翔洋(31日、浜松アリーナ)

 1次ラウンド(R)2試合が行われ、2年ぶり出場の東海大静岡翔洋は2連敗。1試合を残して決勝トーナメント進出の可能性が消えた。

翔洋はFリーグ1部・町田の下部組織に0―4で完敗。聖和学園(宮城)にも0―5で敗れた。

 翔洋は聖和学園戦の後半開始2分で2失点。0―3となり、久保田勇輝監督(35)は「1次ラウンドを突破するには勝つしかない」と、7分過ぎにGKをフィールド選手と入れ替えるパワープレーに出た。背番号10の宇佐美陽向(ひなた)主将(2年)が、用意していた赤いGK用ユニホームに着替え、5人でパスを回して攻め込んだ。

 しかし11分に失点。さらに、宇佐美の強烈なミドルシュートをキャッチした相手GKが、すかさず無人のゴールへロングキック。0―5となり勝負が決まった。2戦連続の完封負けに宇佐美は「たくさんの人に応援してもらったのに。悔しい」と声を絞り出した。

 県内にフットサルの部活がある高校は少なく、翔洋も創部は17年。サッカー経験者が転向するケースが多かったが、近年はフットサル経験者も増えてきたという。

それでも全国の壁は厚く、共同主将の八木流星(2年)は「町田は守備でもミスがない。決めるところで決めてくる。差を感じました」と肩を落とした。

 まだ1試合残っている。1日は同じ0勝2敗の作陽(岡山)と対戦。「来年につながる試合を」と八木。チーム一丸で戦い、勝利で締めくくる。(里見 祐司)

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