バレーボール女子日本代表で18歳のアウトサイドヒッター・秋本美空が1日、都内で会見し、2025~26年シーズンに、所属する大同生命SVリーグの姫路からドイツ・ブンデスリーガ1部の「ドレスナーSC」にレンタル移籍すると発表した。期間は同日から来年5月末まで。
姫路のジャージーを着て、引き締まった表情でマイクを握った秋本は「高校を卒業してから海外に挑戦してみたいという気持ちはあったんですけど、代表の試合を通してもっともっと海外に通用したいと思ったので、決めました。お母さんからは『早いうちに経験した方がいい』と言われた。たくさん経験して強くなって帰ってこられるように頑張ります。(将来的には)オリンピックに出て、金メダルを取れるチームに、できる選手になりたいなと思います」と思いを述べた。
新天地のドレスナーSCは、ドイツリーグ1部で優勝6回、ドイツ杯では優勝7回を誇る同国の強豪チーム。10年に欧州CEVチャンレンジカップで優勝、21年にはスーパー杯を制している。「言語が通じない不安はあるけど、海外で経験を積んで、スパイク、レシーブ、全てのプレーにおいて成長したいと思いました」と胸を躍らせた。
12年ロンドン五輪銅メダリストの大友愛さんの長女で、1月の全日本高校選手権(春高バレー)で共栄学園(東京)の主将として優勝に貢献し、MVPも獲得。同月に国内最高峰の大同生命SVリーグの姫路と契約し、デビュー3戦目の3月のデンソー戦でいきなりチーム最多21得点をたたき出した。身長185センチの高さを生かし、今季は日本代表に登録され、6月開幕のネーションズリーグでシニア代表デビュー。
姫路は「今回の海外挑戦は、秋本選手の更なる成長を追求するとともに『姫路から世界へ』をスローガンに掲げるヴィクトリーナ姫路が目指す『世界クラブ選手権での世界一』という目標達成に向けた重要な一歩となります。歴史と実績のあるチームで、秋本選手が世界のトップレベルで活躍できる選手に成長してくれることを期待しています」とコメントした。
◆秋本 美空(あきもと・みく)2006年8月18日、神奈川県生まれ。18歳。小学2年時、元日本代表の母・大友愛さんの影響で、Vリーグ男子つくばユナイテッドのJr.アカデミーで始める。東京・共栄学園中に進み、同高2年時の23年、16歳で日本代表候補に初登録。3年時の25年1月、全国高校選手権(春高バレー)を制し、MVP。同月、大同生命SVリーグ姫路に入団。185センチのアウトサイドヒッター。