◆プロボクシング ▽128ポンド(58・1キロ)契約10回戦 中野幹士―ジン・アグアン(2日、東京・後楽園ホール)
東洋太平洋フェザー級王者・中野幹士(30)=帝拳=が1日、都内でジン・アグアン(フィリピン)とのノンタイトル10回戦の前日計量に臨み、中野が57・9キロ、アグアンが57・3キロでクリアした。
中野は先週までの約1か月間、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=のスパーリングパートナーを務めた。
「(井上は)全部がすごいレベルにある。やっぱりのバランスも一切崩れないし、打ち終わりも隙がないし、全部がすごいです。普通の人なら打ってこないところで打ってくるし、打ち終わりも狙われるし。いろんな面で勉強になった。やられたり、やったり、もあった」と話し、「自信というより、一人のボクサーとして悔しいですね。もっとやってやりたいという気持ちはあるんで。そこは追いつけるように頑張りたい」とさらなる成長を誓った。
「マノス・デ・アセロ(鉄の拳)」の異名を持つドパンチャーは、今年5月には米ラスベガスで井上の防衛戦の前座に登場し、ペドロ・マルケス・メディナ(プエルトリコ)に4回TKO勝ち。ダウン経験のなかった相手から5度のダウンを奪うド派手な米国デビューを飾った。世界ランクもWBC6位、IBF8位、WBO10位、WBA11位につける。
先月14日に30歳となったが「まだ気持ちは20代なんで」と笑い、「年末に強い相手とできたらいいんですけど。
戦績は中野が13戦全勝(12KO)、アグアンが8戦6勝(4KO)2敗。