◆札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会(1日、札幌宮の森ジャンプ競技場=HS100メートル、K点90メートル)

  男子成年で、複合の渡部暁斗(北野建設)が、244・6点で9位に食い込んだ。勝ったのは小林朔太郎(雪印メグミルク)。

レジェンド・葛西紀明(土屋ホーム)は8位だった。

 今季の初戦となった大会で1回目に95メートルを飛び7位につけたが、上位進出を狙った2回目は92メートルにとどまり順位を落とした。それでも、ジャンプ専門の純ジャンプ選手を相手にトップ10に入り、順調な調整をうかがわせた。渡部は「スペシャルの中で、そこそこの位置で戦えているのはいいかなと思う。ただ、基本的に基準は(複合でジャンプが得意な山本)涼太(2位)なんで。涼太がコンバインドの基準と考えると、そこからどれくらいやられるかってところが僕のジャンプの内容の基準。1回目だと(後半距離で)40秒くらいついてくる。いいジャンプではあるけど、もうちょっとほしいなって感じ。そういうところを試合で試せたというところ。今はテークオフにフォーカスしている。シーズンに向けては希望の持てる仕上がりになってきている。あと2か月、3か月と時間があるので、そこでさらにジャンプに磨きをかけていい位置で折り返せるジャンプを目指していきたい」と話した。

 3大会連続五輪メダリストは、26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンをラストシーズンと位置づける。一つ一つの大会が最後になるが、渡部は「前はあと何回ここにくるのかなとか、この大会は最後になるなとかは思っていましたが、今はそういうのは考えずに技術改善の方にフォーカスできていてそれが楽しい。結構、気楽にできている。楽しいという気持ちでできている」と前向きに話した。

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