大相撲名古屋場所(IGアリーナ)で初優勝した幕内・琴勝峰(佐渡ケ嶽)が1日、出身地の千葉・柏市役所を表敬訪問し、太田和美市長に優勝を報告した。多くの職員や市民から歓迎を受け、「市役所の中に入った瞬間に、たくさんの方が拍手とおめでとうの声で祝福していただいた。
琴勝峰は27日に千秋楽を迎えた名古屋場所で13勝を挙げ、史上38回目の平幕優勝を果たした。快挙から5日がたったが「不思議な感じですね。いっぱいお祝いの言葉をいただけるので、優勝したんだなとは思うんですけど、『自分が優勝したのかな』というのはいまだにあります」と、率直な心境も明かした。
柏市出身力士では初の幕内優勝となった。太田市長は「柏市の力士といえば(21年に67歳で亡くなった元関脇)麒麟児さん。その麒麟児さんも成し遂げることができなかった幕内優勝で柏市の歴史に名を刻んでいただいたこと、誇りに思います」と祝福を受けた。
また、夕方には所属する佐渡ケ嶽部屋のある千葉・松戸市役所にも表敬訪問を行い、地元産の野菜100キロと梨50キロに贈呈に笑顔を見せた。松戸隆政市長らに優勝を報告。秋場所(9月14日初日・両国国技館)へ、「新三役に向けて足掛かりとなる場所にしていきたい」と決意を語った。