プロボクシングWBC&IBF世界バンタム級王者・中谷潤人(27)=M・T=が1日、地元の神奈川・相模原市緑区の「第73回橋本七夕まつりに」に「一日緑区長」として参加。JR橋本駅前の「橋本七夕通り」を、フェラーリのオープンカーに乗ってパレードした。
人生初のパレードの後には開会式典に出席。やはり人生初となるテープカットも経験した。「緑区の皆さんと交流させてもらってすごい楽しかった。励みになりました。車で走るとき、雨が降らなくてよかった。ビッグマッチを終えて、またパレードしていただきたいなと思ってますね。もうちょっと長い距離で」。来年5月に計画されている世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=との東京ドーム決戦後に、さらに大規模なパレードで地元に凱旋(がいせん)する夢を語った。
先月30日、横浜BUNTAIで行われたトリプル世界戦のライブ配信にゲストとして出演。過去にスパーリングで拳を交えている比嘉大吾(29)=志成=、寺地拳四朗(33)=BMB=の試合に「すごい残念な気持ちはありますが、またこれもボクシング。その中でもしっかり自分自身、刺激をもらった。そういった中で、また僕らしいボクシングを展開していければなと思います」と思いを新たにした。
「七夕まつり」に関連して、どんな願い事を書くのかを問われた中谷は「あんまり願い事っていうのは好きじゃないです。『願う』とかではなく、自分自身が築き上げていきたいっていうふうに思っている」と自身の哲学を披露。子どもの頃から同様の考えを持っており、七夕の願い事を書く際には「『願い事』じゃなく、『目標』って書き換えていました」と明かした。
その上で「目標を見据えてやっていくといったところでは、スーパーバンタム級のチャンピオンになるということは意識はしてます」。井上との東京ドーム決戦を見据え、スーパーバンタム級での王座獲得を現在の「目標」に掲げた。