兵庫競馬で調教師に転身した田中学元騎手　引退セレモニーで大声援受けて「ファンの皆さんに感謝です」
騎手引退セレモニーに臨んだ田中学調教師（左）（カメラ・蔵田　成樹） 画像（1枚）

　兵庫競馬生え抜き騎手としては史上最多となる地方通算４７４５勝。ダートグレードレースを３勝するなど、園田、姫路競馬を盛り上げてきた田中学調教師（５１）の騎手引退セレモニーが１日、園田競馬９レース終了後、西ウィナーズサークルで行われ、多くのファンが詰めかけ、兵庫競馬の一時代を築いた名手の引退を惜しんだ。

　いつもは冷静な田中学調教師だが、登壇し大きな声援を受けると「１年半も顔を出さなかったのに、これだけ多くの方に集まってもらって感謝です」と目を潤ませた。

　勝負服を着て引退式に臨むため、この日に向けてダイエットをしたと告白してファンを笑わせる一方で「騎手復帰を願っていた人を裏切ってしまい申し訳ありません」と引退を迎え複雑な胸中をうかがわせた。「立派な馬、スタッフを育てていきたい」と調教師としての活躍を誓った。

　セレモニーでは父であり師匠である田中道夫調教師からねぎらいの花束を受け取ると表情も緩み、最後に騎手仲間から３度胴上げをされて、騎手生活に区切りをつけた。

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