高知3冠の最終戦・黒潮菊花賞(ダート1900メートル)が3日、高知競馬場で行われます。今年から地方全国交流となった一戦で、高知競馬予想ライブ「ヨルノヲケイバ」に出演中の大恵陽子は、ジュゲムーンの3冠達成に期待します。

 3冠馬と聞くと胸が躍ります。私が最初に走りを見た3冠馬はナリタブライアン。すでに古馬となっていましたが、股関節炎を経てもなおシャドーロールの怪物の走りは心引きつけられました。その後に登場したディープインパクトは、負ける姿が想像できないほど圧巻の末脚を持ち、社会現象を巻き起こしました。

 地方競馬でも各地に3冠競走と呼ばれるレースがあります。高知では黒潮皐月賞、高知優駿、黒潮菊花賞。今年はジュゲムーンが高知3冠目指して挑みます。

 地元馬相手には負けなしのジュゲムーン。すごさはこれまでの走破時計が示しており、今年の黒船賞・Jpn3に迫るタイムや、古馬重賞を上回るタイムでインパクトを残しています。レース前に立ち上がるなどテンションの高さが課題となることもありましたが、前走から装鞍を厩舎で行う方法に変えたことでクリア。残す課題は、今回と同距離だった前走の高知優駿で見せた道中の力みでしょう。前に馬を置いて折り合いをつけたい同馬にとって、外の7枠9番に入った点は気がかりですが、多少力んでもあっさり勝った前走を見ると、心配は無用とみます。

高知を代表する赤岡修次騎手にとって、初の高知3冠達成を期待しています。

 ◆ジュゲムーン 父コパノリッキー、母バーバリアン(父マンハッタンカフェ)。高知・田中守厩舎所属の牡3歳。北海道新冠町・オリエント牧場の生産。通算15戦8勝。重賞3勝のほか、全日本2歳優駿・Jpn1で5着。馬主は西森鶴氏。

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