初陣を勝利で飾った名牝の妹がⅩ(旧ツイッター)でもトレンド上位に入るなどSNSが沸いている。8月2日に行われた中京2R・2歳新馬(芝1600メートル=7頭立て)で注目を集めたのは、1番人気(単勝1・9倍)に推されたリバティアイランドの妹コニーアイランド(牝、栗東・中内田充正厩舎、父コントレイル)。

天国の偉大な姉に勝利を贈った。

 5番枠から少し出遅れたコニーアイランドは行き脚もつかず最後方を追走。向こう正面で徐々にポジションを上げていくと、3角手前では好位に取り付いた。直線を3番手で迎えると一気にスパート。最後は内で粘ったウィズクィーン(2番人気)を1馬身半差でしのいだ。勝ち時計は1分35秒4(良)。まだ幼い面を見せながらも偉大な姉と同じ夏の新馬戦で初陣を飾った。

 コニーアイランドのデビュー戦ⅤにSNSでは「さすがリバティの妹!」「勝ち上がりおめでとう」「目を潤ませながら見ている人も多かったのでは」「これからが楽しみ」「つよい!!本当に嬉し」「川田騎手も感無量かな?」「ひやひやした~」「将雅様泣いてる 私も仕事しながら泣いてる」「出遅れからのあの走りはすごすぎる」「何故か涙出てきた」「涙ぬぐう姿に川田騎手の優しさと思いやりが詰まってる」「泣けてくるな」「スタート絶望的に悪かったのにあれでも勝つんか」などのコメントが上がっている。

 ◆リバティアイランドの軌跡 栗東・中内田充正厩舎所属で2歳夏の22年7月のデビューから全12戦で川田とコンビ。阪神JFを勝って最優秀2歳牝馬に輝くと、3歳の23年は桜花賞、オークス、秋華賞を制して史上7頭目の牝馬3冠を達成した。続くジャパンCはイクイノックスの2着。4歳の24年はドバイ・シーマC3着、香港C2着など海外で好走を続けた。

今年は始動戦のドバイ・ターフで8着の後、香港に転戦。4月27日のクイーンエリザベス2世Cのレース中に故障して競走中止に。左前脚の種子骨靱帯の内側と外側の断裂と球節部の亜脱臼により予後不良と診断され、安楽死の処置が施された。

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