◇世界水泳 第23日(2日、シンガポール)

 飛び込みの女子3メートル板飛び込み決勝が行われ、パリ五輪代表の三上紗也可(日体大大学院)は、320・15点で5位だった。

 準決勝7位で決勝に進んだ三上は、1本目の405B(後ろ踏み切り前宙返り2回半えび型)から安定した演技を披露。

3本目まで表彰台圏内で争い、4本目の205B(後ろ宙返り2回転半えび型)でやや乱れたが、最後の5152B(前宙返り2回転半1回ひねりえび型)は63・00点で締めて笑顔だった。

 三上は、2度目の五輪となった昨夏のパリ大会でまさかの予選落ち。21年東京五輪に続き「2回目もこうなってしまうんだな、と思うと、もう恐怖でしかないな、と思います」と失意に暮れていた。休息も経て、年明け頃から飛び込みに対しての気持ちも前向きに。初動負荷トレーニングや空手を習うなど新たな取り組みにも着手し、新たな気持ちで復帰を果たした。

 3月の翼ジャパン・カップでは、自己ベストとなる366・80点をマーク。メダル獲得を掲げた今大会、惜しくも3・05点届かなかったが、19年杭州大会に並ぶ自己最高の5位入賞を果たした。28年ロス五輪に向け、確かな一歩を踏み出した。

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