2日の中京2R・2歳新馬戦(牝馬限定、芝1600メートル)は23年の3冠牝馬リバティアイランドの妹になるコニーアイランド(栗東・中内田厩舎)が直線で抜け出し、単勝1・9倍の支持に応えた。勝ち時計は1分35秒4。
喜びがあふれ出た。コニーアイランドとデビューVを決め、引き揚げてきた検量室前。馬上の川田は首筋を両腕でポンポンと優しくたたき、注目の初戦を終えたパートナーをたたえた。「返し馬ではお姉さんによく似ているところもあったので思い出しました」。
4月27日に天国へ旅立った偉大な姉との懐かしい記憶を胸に臨んだ一戦。ダッシュこそつかなかったが、川田は道中で徐々に位置を押し上げた。ラスト1ハロンで右ステッキを入れ、手綱を動かすと加速。最後まで脚を伸ばし、2着に1馬身半差をつけた。
父にコントレイルを迎えた超良血馬。新潟で上がり31秒4の脚を繰り出した姉ほどインパクトのある初戦ではないが、勝利という形で第一歩を踏み出したのは同じだ。「この馬はこの馬なので、コニーアイランドとして、応援してもらえればと思います」と川田。これから新たな物語を紡いでいく。