◆第17回レパードS・G3(8月10日、新潟競馬場・ダート1800メートル)

 ダート路線を歩んできた3歳馬が覇を競う重賞で、今年の注目株はヴィンセンシオ(牡3歳、美浦・森一誠厩舎、父リアルスティール)だろう。デビュー2連勝を飾った葉牡丹賞(中山・芝2000メートル)で2歳コースレコード(1分58秒8)をマークして、報知杯弥生賞ディープインパクト記念でも2着に好走した実力派だが、初めての砂投入となる。

 父リアルスティールは、産駒が芝でもダートでも結果を残しており、代表産駒は今年のサウジカップを制したフォーエバーヤング。砂の大物を送り出している。そのイメージは森一調教師も頭にあったようで、「ウォーミングアップで使うダートコースでの走りもいいので、適性はあるんじゃないかなと思います」と教えてくれた。前走の皐月賞(9着)はイレ込みがきつく、スムーズさも欠いて不完全燃焼。そこから立て直して、状態に不安はなさそうだ。

 ちなみに過去16年で、初ダートだった馬は6頭と少なく、馬券圏内に来たのはは15年に2着のダノンリバティのみ。毎日杯で2着に好走するなど、芝の重賞で力を見せていた馬だった。今年のヴィンセンシオも、同じような走りを期待できる素質馬と狙ってみたい。(坂本 達洋)

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