大相撲の夏巡業は4日、岐阜メモリアルセンターの「で愛ドーム」で行われた。関取衆による申し合い稽古も始まり、小結・欧勝馬(鳴戸)は最初に土俵に上がって伯桜鵬(伊勢ケ浜)と相撲を取るなど計9番。

夏巡業は26日間の長丁場であることを踏まえ「暑いし、移動も長いので(巡業の)最後の方は疲れていい稽古ができないと思う。元気なうちに、ちょっとずつやっていこうと思った」と狙いを明かした。

 新三役の名古屋場所は3勝12敗と大きく負け越したが「成績は全然ダメだったけど、落ち込まずに何がダメだったかを考えて次の場所に生かしたい」と前を向く。

 欧勝馬が名古屋場所の経験を踏まえ、上位陣と戦っていくための課題に挙げたのが「速い相撲を取ること」。この日の稽古中も巡業部長の境川親方(元小結・両国)から同様の助言を受け「いつも師匠(元大関・琴欧州の鳴戸親方)にも言われていること。上位に行くとみんな相撲が速くて、考えている余裕がない。立ち合いから相手よりも先に攻めて、速い相撲を取りたい」と進化を誓った。

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