◆第17回レパードS・G3(8月10日、新潟競馬場・ダート1800メートル)
第17回レパードS・G3(10日、新潟)に挑むヴィンセンシオは、今回が初めての砂上戦となる。芝で世代上位の力を見せてきた良血馬。
祖母は05年に日本でオークス、米国でアメリカンオークスを制したシーザリオ。葉牡丹賞を2歳コースレコードでV、報知杯弥生賞ディープインパクト記念では2着と結果を残し、前走の皐月賞でも不利がありながらも9着と芝の一線級を相手に戦ってきた。砂参戦について森一調教師は「3歳限定の重賞があるというところで、状態を考慮して、ここを目標に協議して決めました」と説明する。
血統面も魅力だ。同じリアルスティール産駒のフォーエバーヤングが今年のサウジCを制覇。トレーナーは「去年の春はちょうどフォーエバーヤングが活躍している時期で、(ダートも)頭の片隅にはありました」と以前から視野に入れていたプランだった。
調教パワフル パワフルな動きが状態の良さを物語る。先月31日の美浦・Wコースでは、強めの追い切りを消化した。単走ながらグイグイとハミを取って加速し、6ハロン82秒7―11秒9。集中力は十分で、暑さへの不安も見られない。「ウォーミングアップでダートコースをよく使いますが、走りもいいので」と森一師。