競泳女子の池江璃花子(横浜ゴム)が4日、東京・羽田空港で取材に応じ、涙を流しながら世界選手権を振り返った。今大会は50、100メートルバタフライに出場。
「すごくたくさんの人に応援していただいて、その方たちにメダルを見せたかったが、かなわなくて悔しい。まだ(病気から)帰ってくるには早かったというのが自分の中にはある。例年の世界大会で『帰ってきた池江璃花子を証明する』と言ってきたが、それがかなわずもう数年たってしまった。頑張ってきた分、結果が出せなくてすごく悔しい。自分のプレッシャーに負けてしまったこともすごく悔しい。申し訳ない気持ちもあるし、ちょっとでもこの悔しさを来年に生かして、リベンジしてメダルをかけて取材を受けたい」と目を赤くしながら振り返った。
本命種目だった50メートルを終えた2日には自身のインスタグラムのストーリーズに「病気にさえならなければ」などと思いを記していた。今後へ向けては「自分の力を過信していた。50メートルでは戦えると自身もあったので、それが苦しめた結果になっちゃった。今の自分には自分を信じることはしない方が結果につながる。泳ぎ自体は世界に引けを取らないと思うので、課題のスタートと競ったときの力み感を調節できる選手になれば、メダルも目標に掲げることもできると思う」と話し、再び前を向いた。