◆JERA セ・リーグ DeNA3―4巨人(9日・横浜)

 巨人の坂本勇人内野手が6回に代打で登場。一時勝ち越しとなる適時二塁打でチームを逆転勝利に導いた。

 百戦錬磨の冷静さと勝負強さが光った。2―2の6回1死一、二塁で打席へ。ケイの初球だった。モーションを盗んだ二塁走者・キャベッジの好スタートを視線で捉え、瞬時にバントの構えを見せて盗塁をアシスト。一、三塁となり、4球目の内角151キロ直球を左翼線へはじき返した。「バッター的には(走者が)サードに行ってくれたのですごく楽になりました。キャベッジに感謝ですね」とうなずいた背番号6。一瞬の隙を突いたキャベッジの好走塁に加え、坂本の集中力と状況判断が凝縮された一打だった。

 7月26日・広島戦(マツダ)で適時二塁打、同31日の中日戦(バンテリンD)で左犠飛に続き、代打起用では3打席連続で打点を挙げている。終盤の切り札として存在感を放ち「与えられた場所でね、どういう形でもいいと思います」と勝利への貢献だけを見据えている。

編集部おすすめ