広陵(広島)は10日、第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)の出場を辞退すると発表した。

 同校の堀正和校長が兵庫・西宮市内で会見。

リリース全文は以下。

 第107回全国高等学校野球選手県大会の出場辞退について

 本学園は9日、緊急理事会を開催し、第107回全国高等学校野球選手権大会の出場を辞退することを決定いたしました。

 本校野球部をめぐっては、過去に公益財団法人日本高等学校野球連盟(日本高野連)に報告した部員間の暴力を伴う不適切な行為だけでなく、監督やコーチから暴力や暴言を受けたとする複数の情報が、SNSなどで取り上げられています。

 こうした事態を重く受け止め、本大会への出場を辞退したうえで、速やかに指導体制の抜本的な見直しを図ることにいたしました。現在、第三者委員会などで調査していただいている事案につきましては、全面的に協力してまいります。

 被害を受けられた部員および保護者の方には、重ねてお詫びを申し上げます。また、今大会に出場しているチームのみなさま、高校野球ファンのみなさまをはじめ、本校が加盟している日本高野連、広島県高等学校野球連盟ほか、各方面のみなさまに多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。

 本校は、正課の活動のみならず部活動などの課外活動においても、いかなる暴力も認めないことを掲げてまいりましたが、今回の事態を招いたことは誠に遺憾であり、今後二度とこうした事案が起きないように再発防止に全力を注いでまいります。それとともに、辞退による選手の心情を十分にくみとり、選手のケアに努めてまいります。

 なお、現在、SNS等で発信されている画像や投稿の中には、事実と異なる内容、憶測に基づく投稿、生徒の写真等の報道等から盗用した投稿、関係しない生徒への誹謗中傷も見受けられます。生徒及び職員の名誉と安全を保護するためにも、このようなことがないよう、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

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