俳優の吉沢亮が10日、大阪市内で大ヒット公開中の映画「国宝」(李相日監督)の特大ヒット記念舞台あいさつに登場した。

 客席が質問するスタイルで行われ「好きな演目は」の問いかけに、吉沢は「鷺娘(さぎむすめ)」を挙げ「一生懸命練習したんですけど、いざ本番はきれいに踊るっていうより、喜久雄の蓄積されたものが一気に解き放たれる一番最後の瞬間。

今までの人生や感情を爆発させながら踊っていたので、めちゃくちゃ大変ではあったけど、すごい気持ちよくもあったし、踊ってる時は今までにないくらいの集中力で演目は踊れました」と明かした。女形を演じるにあたり、水泳と剣道で鍛えた広い肩幅を背中に寄せて存在感を消すことにも注意したという。

 また、6日時点で興行収入が88・2億円を突破。観客動員数も629万人を記録している。6月6日に公開され、2か月ものロングランヒット。李相日監督は「色んな方からお祝いと連絡をいただきました。本当に伝わる人にきちんと深く伝わる映画を作ろうっていうことでやってきたんですよね。だから一番驚いてます」と率直な思いを語った。

 吉沢は最後のあいさつで「深く人の心に届く作品になればいいなというのは、僕自身もこの作品に携わらせていただきながらずっと思っていたこと。それが深く刺さっている方がこれだけたくさんいらっしゃるというのが本当に僕自身もびっくりですし、非常にうれしいことですので、この作品を作ってよかったなと、本当に日々思わせていただいております」と感謝した。

編集部おすすめ