◆明治安田J1リーグ▽第25節 FC東京0―1鹿島(10日・味の素スタジアム)

 鹿島は途中出場のFW田川亨介が決勝ゴールを挙げ、粘るFC東京を退けて1―0で勝利し、首位に再浮上した。

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 試合開始直後は優勢だったが、相手を崩しきるには至らず。

10分には6試合ぶり先発のMF荒木遼太郎の左足シュートが枠を捉えられず、15分のレオセアラのヘディングシュートは相手GKに阻まれた。以降は自分たちの時間を作ることができず、GK早川友基の好セーブに助けられる形で前半を0―0で折り返した。

 後半開始から荒木に代えて松村優太、舩橋に代えて知念慶を投入。なかなか状況は好転しなかったが、田川や樋口雄太、溝口修平を次々と送り出し、前線の組み合わせを入れ替えながら打開を図る。

 すると後半36分、ついに試合が動いた。疲労が隠せなかった鈴木優磨だが、右サイドでボールを受けると鋭いマイナスのクロス。これを田川が巧みに合わせて、値千金の決勝点を奪った。

 首位の神戸が町田に敗れたため、鹿島が首位に返り咲く形に。FC東京の個の能力の高さに苦しめられながらも、雨中の熱戦で勝ち点3をもぎ取った。

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