◆JERAセ・リーグ 阪神5―2ヤクルト(10日・京セラD)

 ヤクルトは先発の奥川恭伸投手が5回途中10安打3失点の乱調で5敗目を喫した。打線は村上宗隆内野手が1、6、8回の得点機で凡退するなど4打数無安打3三振に沈んだ。

高津臣吾監督は「ヒットはきょう10本打ちましたけど、得点になかなかつながらないですよね。長打も少ないので。向こうも16本打って5点ですけど、長打があるので。そこの差でしょうね」と振り返った。

 奥川は序盤からリズムに乗れなかった。初回に2死二塁から佐藤輝に右翼への二塁打を許し先制点を献上。毎回走者を背負う投球で3回には佐藤輝に右中間席へソロを被弾した。10安打を浴び5回途中でKOされた右腕は「全体的に神経質になりすぎてしまってリズム良く投げることができませんでした。しっかり反省して次につなげていきたいです」と声を絞り出した。

 村上は初回2死二塁で空振り三振。6回2死一、二塁では見逃し三振。8回2死二塁の場面でも見逃し三振に抑えられた。

指揮官は「特にランナーが出てからのギアの上げ方っていうのはさすがとしか言いようがないですよね。難しいですよ。くっと球威も上がってくるし、ホセ(オスナ)とムネ(村上)のところか。ほとんど真っすぐで力で押してくるというところは、数段上のレベルかなと思って見ていましたけどね」と指摘。才木の投球にお手上げだった。

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