◆女子サッカー◇SOMPO・WEリーグ第1節 INAC神戸2―0日テレ東京V(10日・神戸ユニバー)
WEリーグ初代女王で、3季連続リーグ2位のINAC神戸は、ホームで日テレ東京Vと対戦し、2―0で開幕戦勝利を飾った。
0―0の後半18分、ペナルティーエリア中央に走り込んできた女子日本代表MF成宮唯が左クロスに右足を合わせて先制。
ゴール後は、選手、コーチとして女子日本代表「なでしこジャパン」で活躍した宮本ともみ新監督を見つけると、両手を広げて駆け寄り、抱きしめ合った。指揮官は「全然走って行こうと思ってなかったけど、勝手に体が動いた」と照れ笑い。成宮は「『やったー!』ってしたら、監督も横でめっちゃ喜んでいた」と笑顔で振り返った。
1点リードの後半43分にはちふれ埼玉から加入したFW吉田莉胡が移籍後初ゴールを挙げ、追加点を奪った。吉田は「宮本さんが求めている攻撃的でアグレッシブなサッカーを、INAC神戸のサッカーを出せた。走り勝てた印象です」と手応え。初陣で白星をつかんだクラブ初の女性監督は「めっちゃ疲れました(笑)。先発選手、交代のタイミングとか自分で決める怖さと、勝てた喜びは想像以上でした」と安どした。
昨シーズン初優勝の日テレ東京Vには21年のWEリーグ開幕から9戦無敗(5勝4分け)。宮本監督は「WEリーグが始まってから、日テレ東京Vに負けたことがなかったと選手にプレッシャーをかけられていた」と笑ったが、「最高の相手を組んでもらって、注目されるようなカードだった。