◆明治安田J1リーグ▽第25節 FC東京0―1鹿島(10日・味の素スタジアム)
鹿島は途中出場のFW田川亨介が決勝ゴールを挙げ、粘るFC東京を退けて1―0で勝利し、首位に再浮上した。
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鹿島の鬼木達監督は試合後、この日81歳で亡くなった釜本邦茂さんに、哀悼の意を表した。
現役時代や指導者転身後に接点はなかったもの、小学生時代、釜本氏のサッカークリニックに参加し、衝撃を受けたことがあったという。
「ボールがずっとキープされて、あの右足1本でスポーンと(ゴールを決めて)。あれは印象に、鮮明に残っていますね」と回想。当時プロリーグがなかった時代において、釜本氏が行うサッカークリニックの意義は大きかった。
指揮官は「そういう方々が、サッカーの歴史を作って来られたと思います。偉大な方が亡くなられたことを、残念に思います」とコメントした。
釜本氏は1968年メキシコ市五輪でアジア勢初の表彰台となる銅メダル獲得に貢献したサッカー日本代表の元エース。同大会では得点王にも輝き、A代表通算75ゴールは今も破られていない大記録。引退後は監督業も務めたほか、子供たちを対象にしたサッカー教室事業も積極的に行っていた。