◆米大リーグ ドジャース―ブルージェイズ(10日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が10日(日本時間11日)、本拠地・ブルージェイズ戦に「1番・DH」で先発出場。2戦連発の41号を今季11度目の先頭打者アーチでマークした。

 1点を追う初回先頭。初対戦の先発左腕・ラウアーの86・7マイル(約139・5キロ)カットボールを捉えると、右中間席へ同点ソロ。打球速度106・3マイル(約171・1キロ)、打球角度25度、飛距離400フィート(約121・9メートル)。直近は中堅から左翼方向への一発が続いていたが、引っ張った右翼方向への本塁打は日本人初のスプラッシュヒット(オラクルパーク右翼場外のマッコビー湾に飛び込む本塁打)で記録した7月11日(同12日)の敵地・ジャイアンツ戦の32号以来9本ぶりだった。

 ボールをキャッチしたのはロサンゼルス出身のダンテ・ワイリーさん(36)。興奮した様子で「試合が始まる前から、自分は大谷翔平のボールを捕ると分かっていた。そう思っていたんだよ。ホームランが飛んできたので、すぐに走ってボールを追いかけて、ただつかんだんだよ。これは世界的に有名な大谷翔平のホームランボールだ。本当にかっこいい。後で彼に感謝を伝えて、ハグしてキスをして、ありがとうと言いたいね。 彼の父親(徹さん)の野球チームが、今カリフォルニア州トーチで試合をしている。

だから奥州市(岩手)のチームにも敬意を表したい。大谷翔平のスタッフや彼のチームにも敬意を表するよ」と止まらなかった。

 「自分は野球の情報をフォローしているから。自分の12歳の息子・キングはリトルリーグで野球をしている。だから大谷翔平の父親と彼のチームの試合を見ていて、彼らがここにいると分かったんだ。今日午後4時から試合があるので、この試合の後にそこへ向かうつもり」と明かし、「息子のためにも、家で大谷翔平の試合を見るようにしている。内容が分からなくても見るんだ。日本語はまだ分からないが、今はシアトルから日本への直行便があるので必ず日本に行くつもりだよ」とほほ笑んだ。なお、「ボールは売りに出す」という。

 大谷はナ・リーグ本塁打王争いでトップのシュワバー(フィリーズ)を捉え、1位タイに再浮上。8月に入って9試合連続安打と好調だ。前日9日(同10日)の本拠地・ブルージェイズ戦では現役選手で唯一の3年連続40本塁打を達成。

大台到達は自身4度目で、過去3度はいずれもMVPに輝いている。

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