◆報知新聞社主催◇ ボーイズリーグ 東商テクノ旗争奪 第4回日本少年野球北海道大会  ▽準決勝 仙台育英学園秀光11-1札幌手稲=4回コールド=(10日・札幌円山)

 1回戦4試合と準決勝2試合が行われ、札幌手稲ボーイズは2年連続の決勝進出を逃した。1回戦で品川ボーイズに6―5で逆転勝ちし、準決勝では仙台育英学園秀光ボーイズに1―11で敗れた。

昨年Vの札幌豊平ボーイズも準決勝で日立ボーイズに0―2で惜敗。苫小牧ボーイズ、ようていボーイズはともに1回戦で敗れた。11日に札幌モエレ沼公園野球場で決勝と札幌手稲と札幌豊平による3位決定戦が行われる。

 2年連続の決勝は遠かった。札幌手稲は1回戦の品川にサヨナラ勝ちした勢いで仙台育英学園秀光との準決勝に臨んだが、初回に打者5人で3点を失ったところで背番号1の林優羽(3年)が登板。さらに1点を失い、続く2回も5失点。序盤のつまづきから相手打線に一気にのみこまれた。

 まさかの4回コールド負けの結末に、越中築監督(34)は「相手チームは隙がなく、これが全国大会で勝つチームと実感した」と脱帽した。7月下旬の東北大会では関東、東北勢に1勝1敗。確かな自信をつかみ、今大会も道勢の筆頭格として出場した。平野央宙主将(3年)は「全員でカバーし合うことを目標にしていたが、今日はミスからズルズルいってしまった」と唇をかんだ。

 11日の3位決定戦は昨年決勝で敗れた札幌豊平が相手。

9日の開会式で「勝ち負けだけにこだわらず全力プレーをする」と選手宣誓した平野。「今まで積み重ねてきたものを出したい」と有言実行で締めくくる。

 〇…仙台育英学園秀光は、日高出身の道産子エース・中村太樹(3年)が決勝進出へ導いた。苫小牧との1回戦、自己最速の130キロをマークするなど先発で4回を2安打無失点。球数がかさみ一度はマウンドを譲ったが、6回1点を奪われなおも1死一、二塁の場面で再登板すると、「心の準備はしていました」と連続三振でピンチを切り抜け、7回も3者凡退に仕留めた。準決勝で2打点を挙げるなど3番打者としても貢献。11日の決勝へ向け「北海道大会優勝というチームとして掲げている目標に、第一に貢献できるようなピッチングをしたい」と意気込んでいた。

 〇…苫小牧は1回戦で仙台育英学園秀光に1-4。三度目の正直はならなかった。3点ビハインドの6回1死に2番・渡辺来星(3年)の右翼越え三塁打で好機をつくり、1点を返したが、7回に仙台育英学園秀光にダメ押し点を許して力尽きた。22年の第1回大会から今回で3度目の出場となったが、またも大会初勝利ならず。高橋鳳仙主将(3年)は「名前負けしないようチャレンジャー精神で挑んだが、相手の方が一球一球を大事にしていた」と悔し泣きした。

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