◆米大リーグ ドジャース―ブルージェイズ(10日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が10日(日本時間11日)の本拠地・ブルージェイズ戦で「1番・DH」で先発出場し、3―4で迎えた8回1死二塁で迎えた5打席目は、一打同点の絶好機だったが、リーグ最多となる今季16個目の敬遠が申告されると、ドジャースファンからはブーイングの嵐が起きた。
大谷は、0―1で迎えた初回先頭、86・7マイル(約139・5キロ)のカットボールを捉えると、右中間スタンドへ同点弾を放り込んだ。
2―1で迎えた2回1死二塁の2打席目は、今季15個目の申告敬遠。場内からは大ブーイングが起きた。4回先頭で迎えた3打席目は、2番手右腕バーランドの100・3マイル(約161・4キロ)の直球の前に見逃し三振に倒れた。
3―2で迎えた6回1死の4打席目はカウント2―2から高めの直球を中前にはじき返した。9試合連続安打中の大谷は、これで3戦連続のマルチ安打とした。また、2死一塁からスミスの打席では初球に今季17個目の盗塁を決めた。
大谷は前日10日のブルージェイズ戦で、現役選手で唯一の3年連続40本塁打を達成。2―0の5回1死で迎えた3打席目に、先発バジットの外角シンカーを完璧に捉え、打球速度107・8マイル(約173・5キロ)、417フィート(約127・1メートル)、角度27度で飛び出した打球は中堅頭上を越え、防球ネットを揺らした。「センターに飛んだ打球はよく見えるので、かなりいい感じで打てて、いい眺めだった」。
チーム118試合目での41本塁打は、昨季を上回るシーズン56本塁打ペース。ロバーツ監督は前日に「ショウヘイのようなスーパースターは常に自分を奮い立たせる何かを探しており、彼はきりの良い数字を好む。(40本に)驚きはない。間違いなく『50』は意識しているはずだが、どうなるか見てみよう」と期待を込めていた。