◆米大リーグ ドジャース4―5ブルージェイズ(10日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が10日(日本時間11日)の本拠地・ブルージェイズ戦で「1番・DH」で先発出場し、一打サヨナラの場面で迎えた4―5の9回1死満塁の好機で羅空振り三振に倒れた。本拠地ファンが総立ちとなったが、球場からは大きなため息が漏れた。

 大谷は、0―1で迎えた初回先頭、86・7マイル(約139・5キロ)のカットボールを捉えると、右中間スタンドへ同点弾を放り込んだ。打球速度106・3マイル(約171・1キロ)、飛距離は400フィート(約121・9メートル)。右翼へのアーチは9本ぶりとなった。2戦連続の41号は今季11度目の初回先頭打者アーチとなった。

 2―1で迎えた2回1死二塁の2打席目は、今季15個目の申告敬遠。場内からは大ブーイングが起きた。4回先頭で迎えた3打席目は、2番手右腕バーランドの100・3マイル(約161・4キロ)の直球の前に見逃し三振に倒れた。

 3―2で迎えた6回1死の4打席目はカウント2―2から高めの直球を中前にはじき返した。9試合連続安打中の大谷は、これで3戦連続のマルチ安打とした。また、2死一塁からスミスの打席では初球に今季17個目の盗塁を決めた。

 3―4の8回1死二塁で迎えた5打席目は、一打同点の絶好機だったが、リーグ最多となる今季16個目の敬遠が申告されると、ドジャースファンからはブーイングの嵐が起きた。

 チーム118試合目での41本塁打は、昨季を上回るシーズン56本塁打ペース。

ロバーツ監督は前日に「ショウヘイのようなスーパースターは常に自分を奮い立たせる何かを探しており、彼はきりの良い数字を好む。(40本に)驚きはない。間違いなく『50』は意識しているはずだが、どうなるか見てみよう」と期待を込めていた。

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