◆パ・リーグ ロッテ―オリックス(11日・ZOZOマリン)
先発したロッテのオースティン・ボス投手(33)が、5回92球を投げて6安打1失点、5奪三振の粘投を見せたが、同点でマウンドを降りたため、本拠地初勝利を逃して、13登板連続白星なしとなった。
ボスは「今日は風との闘いもあって難しさもあったけど、ストレート、スライダーとボールの強さも戻ってきている感覚はあった。
当初は前日10日の同カードで先発予定だったが、雨天中止となったためスライドでの先発となったボス。4月25日の日本ハム戦(エスコン)で挙げた2勝目を最後に白星からは遠ざかっていた。
試合開始時から秒速14メートルの強風が左翼から本塁方向に吹く難しいコンディションの中、初回は1死二塁のピンチを背負ったが、3番頓宮、4番杉本を抑えて切り抜けた。2回も1死一、二塁となったが捕手の佐藤都が大里の二盗を刺すなど無失点。3回も走者を背負ったが、2死一塁で頓宮から空振り三振を奪った。
両軍無得点の4回には1死から西野に中前安打を浴びると、続く太田に中越えの適時二塁打を浴びて先取点を献上。だが、直後の4回裏に先頭の高部が遊撃への内野安打で出塁すると、二盗と三盗を決め、1死三塁で池田の左犠飛で生還して追いついた。
ボスは同点となった5回は、2死から宗の打球か体に当たって内野安打になる不運もあったが、頓宮から147キロで見逃し三振を奪って得点圏に進めることはなかった。
同点の6回からは2番手の小野が登板。本拠地では6度目の登板だったが本拠地初勝利はならず、5月2日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)から13登板連続白星なしとなった。
同点で降板したため勝敗はつかず、ここまで17登板で2勝6敗の、防御率3・82となった。