今夏の欧州移籍市場では、日本代表の主力であるMF堂安律がフランクフルト、DF板倉滉がアヤックスへ移籍するなど、さまざまな動きが起こった。その中でひとつの特徴が日本の若手センターバック(CB)が高く評価されたことだ。

代表格は川崎からプレミアリーグの強豪・トットナムに加入したDF高井。フィジカルの強さが必須のCBで、Jリーグで育った20歳のプレミア直接参戦は、日本サッカーにとっても新たなステップと言える。

 湘南DF鈴木淳がデンマーク1部コペンハーゲンに加入したように、北欧や東欧への移籍もひとつのトレンドに。5大リーグよりレベルは落ちるが、欧州CLなどカップ戦出場が可能なチームもあり、欧州での第一歩としては魅力的。また19歳DF喜多のRソシエダード移籍も興味深い。久保も所属するトップチームはもちろん、レベルの高いスペイン2部にセカンドチームも持つ同クラブ。J1で出場がない左利きの大型CBが持つ潜在能力を高く評価し、自チームで育てる狙いを持つ。喜多が好例となれば、今後も同じ傾向の移籍が増える可能性がある。

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