J1で13位の清水エスパルスは13日、ホーム・横浜FM戦(16日)に向け三保で一部非公開調整した。前節(10日)の広島戦でリーグ初のフル出場を果たしたMF嶋本悠大(18)は「数字にこだわりたい」とプロ初ゴールに意欲。
赤丸急上昇中の18歳が、再びオリジナル10対決で輝く。酷暑の中、調整を終えた清水・嶋本は「自分の良さを出せる試合が多くなってきた。チームでやるべきことをやりつつ、もっと自分の色を見せていきたい」と前を見据えて宣言した。
7月16日の天皇杯・湘南戦で延長を含め120分出場し、きっかけをつかんだ。以降は公式戦3試合連続出場中で、前節の広島戦はリーグ5か月ぶりの先発に抜てきされフル出場した。両チーム通じて最長の走行距離(10・785キロ)を記録し、無失点(0△0)に大きく貢献。「広島相手にできたのは自信になる」と胸を張った。秋葉忠宏監督(49)も「あのサイズ(180センチ、69キロ)で技術もあるのは素晴らしい。堂々とやり切ったのは大したものだし、この機会を逃さず継続してほしい」と高く評価する。
広島戦では後半35分、こぼれ球に反応して右足でシュートを放つも不発に終わった。「攻守両方できてこそボランチ。
降格圏の18位・横浜FMとは勝ち点10差。ここで突き放せば、J1残留へ大きく前進できる。アイスタでの試合は7月20日の横浜FC戦(2〇0)以来約1か月ぶりで、チケットは完売している。「いかに勝ちに貢献できるか」と自らを奮い立たせるルーキーが、オレンジに染まる本拠を熱くする。(武藤 瑞基)