浦和のマチェイ・スコルジャ監督が14日、J1リーグ名古屋戦(16日・埼スタ)に向けた取材に応じ、負傷による長期離脱が続いているMF安部裕葵(26)の現状について明かした。鹿島からバルセロナBを経て、23年7月に浦和へ完全移籍した安部。

しかしバルサ時代に負った負傷の影響もあり、加入からまだ公式戦の出場はない。スコルジャ監督は「裕葵は練習の中で、毎週よくなっている姿を見せています。そしてメンバーに絡むタイミングも近づいていると思います。ルヴァン杯(準々決勝第1戦)で川崎と当たりますけど(9月3日)、それより前のタイミングで起用できれば、と考えている選手のひとり。近い将来、裕葵がチームに貢献している姿も見られるかもしれません」と明かした。

 17年に鹿島でプロ入りした安部は、18年にはJリーグベストヤングプレーヤーに選ばれた。19年夏に完全移籍したバルセロナB(3部相当)では、20戦4得点と活躍。しかし20年2月に右太もも裏の腱(けん)断裂の手術を受けるなど負傷を繰り返し、21年5月以降は公式戦でプレーしていない。公式戦出場となれば約4年ぶり、となる。指揮官は「攻撃面ではいいパス、相手DFへのチャレンジを期待しています。公式戦になるとプレースピードが練習より上がるので、そこは気をつけないといけない。ただ、それができる状態にはなってきている。

出場する場合はトップ下で出る可能性が高く、守備も求められますけど、それができるかなと。彼も一生懸命、復活に向けてがんばっているところ。我々も焦らず慎重に、短い出場時間から徐々に伸ばしていく、という形にしたい」と話した。

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