全国中学校サッカー大会が宮崎県内で17日、開幕。18日から、ひなた宮崎県総合運動公園などで熱戦がスタートする。

注目は5年連続出場の静岡学園(東海1位)だ。優勝した県大会5試合で計43ゴール、東海大会も3試合で計22ゴールを挙げた圧倒的な攻撃力で、2009年以来16年ぶりの日本一を狙う。

 今月9日に行われた東海大会決勝では、常葉大橘に12―0で大勝。破壊力に満ちたチームを、岡島弘高監督(43)は「個性ある子が多い」と評する。ハーフタイムでも「持ちすぎ」「パスを出せ」と激しく言い合う。ピッチ上でも選手個々が持ち味を発揮。三保琥太郎と石川貴久(ともに3年)のセンターバックコンビも、チャンスとみればドリブルで前線へ攻め上がる。

 そんな個性派集団をまとめるのが主将のMF山田栞汰(3年)だ。ポジションはボランチだが、バランスをとって最終ラインに下がることもあれば、サイド攻撃にも参加。変幻自在に動き回って強烈なミドルも放つ。「静学にしかできない面白いサッカーを見せたい」と主将は意気込んだ。

 もちろん目標は優勝。

指揮官は「中学生でもこんなサッカーができるんだ、というところを見せたい」と自信をのぞかせた。18日の1回戦では、地元の宮崎日大と戦う。

(里見 祐司)

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