シンガー・ソングライターの米津玄師が、SixTONES・松村北斗主演の映画「秒速5センチメートル」(10月10日公開、奥山由之監督)の主題歌「1991」(リリース日未定)を務めることが21日、発表された。
同映画は、アニメ映画「君の名は。」「天気の子」などで知られる新海誠氏が監督・脚本し、2007年に公開された劇場アニメーション作品の実写化。
米津は1991年生まれ。10代の頃、「秒速5センチメートル」と新海氏が書き下ろした同作品の小説に感銘を受けたという。原作の世界観をリスペクトしながら、主人公に自らを重ね、楽曲を制作した。主人公の遠野貴樹(松村)と、ヒロインの篠原明里(高畑充希)が出会ったのが1991年。2人が小学校で心を通わせ過ごした日常、大人になってからも色あせない「あの頃」が主題歌のタイトルに刻まれた。
奥山監督も1991年生まれで、米津と同年齢。「感電」「KICK BACK」のミュージックビデオ、アーティスト写真などで信頼関係を築いてきた2人が、主題歌と監督として新たなタッグを組む。
米津は「映画を試写で初めて見させてもらった時、冒頭から終わりまで全てのカットに奥山さんの熱意と執念が滲(にじ)むその出来栄えに『すごいものを見た』という興奮をおぼえました。子供のころ原作と出会い、数年前、MV監督としての奥山さんと出会い、やがて映画監督にもなった彼がこのような素晴らしい映画を撮り、そこに、わたしの居場所があったのがうれしくてなりません」と感慨。「映画のために書き下ろした曲であるのはもちろんですが、先述の経緯による影響もあってか、同時にわたしの半生を振り返るような曲にもなってしまい、映画のキーワードでもあるところの『1991』というタイトルにさせてもらいました。どうかよろしくお願いします」とコメントした。
今作は、遠野の18年間にわたる人生の旅を、幼少期、高校生、社会人の3つの時代で描く。