俳優の三田村邦彦が21日、ナビゲーターを務めるテレビ大阪の旅番組「おとな旅あるき旅」(土曜・後6時30分)が9月20日で放送800回を迎えることを記念して、大阪市中央区の同局で俳優・伊吹吾郎を招いて取材会を開催した。

 伊吹は記念回の旅のパートナー。

1979年から81年まで放送された時代劇ドラマ「必殺仕事人」(テレ朝系=第1作)で畷左門(伊吹)、飾り職人の秀(三田村)を演じた間柄だ。20日は滋賀・草津市でロケを行った。三田村は「男同士の旅は十数年ぶり。何でか分からないんですけど、前任のプロデューサーが『男同士はダメ』だって。その方が定年になられたので、即OKになった」と報道陣を笑わせた。

 三田村のテレビドラマのデビュー作は79年の「たとえば、愛」(TBS系)で、その次の出演が「必殺―」だった。「たとえば―」では「本読みで誰も冗談を言わない。そして脚本の倉本聰さんがダメ出しをする」とピリピリした緊張感の中で演技に励んだという。

 ところが、直後の「必殺―」の現場は違ったという。「京都に行って藤田(まこと)さんと伊吹さんに会ったら、緊張感どころか、ものすごく楽しんで仕事をされていた。全然違う楽しみ方。『楽しくていいなあ。

やっぱり役者を選んで良かった』というのは、伊吹さんと藤田さんを見たから。そんな温かい方なんで、前日の夜は11時に寝たんですけど、修学旅行の小学生みたいに1時に目が覚めて、3時に目が覚めて、4時に目が覚めたらもう起きておこうと…」とワクワクが止まらなかったようだ。

 これまで食事の席では、先輩の伊吹が全てのお代を払っていたというが、20日、三田村が47年目のつきあいで、初めて“ごちそう”した。ただし「草津の温泉ないまんじゅう。300円をペイペイで払いました」と報道陣を笑わせた。伊吹も「僕のことをいいように思ってくれていて、ありがとう!」と“ヒデ” “ミーちゃん”と呼ぶ後輩に感謝していた。

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