NHK大河ドラマ「べらぼう」(日曜・後8時)で江戸幕府の老中・松平定信役で注目される俳優・井上祐貴(29)が21日、東京・霊巌寺を訪れ、定信の墓前に手を合わせた。
普段は門扉があって入れない場所だが、この日は特別に許可された。
定信といえば、寛政の改革だが「真っすぐな人だけど、言い回しなど面倒くさい人。博識ゆえなのでしょうが」と理解を示しつつ、小さな疑問を大事にしながら、役を深く探求中だ。今月から出演シーンが始まり「友達や家族含め、反応はかなりありますね」。
今作の終盤まで登場する予定。主演の横浜流星(28)とは同じ1996年生まれ。大河主演経験者の渡辺謙演じる田沼意次との攻防もさることながら、主人公の蔦重蔦屋重三郎とのやり取りにも注目が集まりそうだ。「(共演を通して)多くを吸収したい。そして、自分もいずれ、“そこ”にふさわしい俳優になりたいと思います」。口調は穏やかながらも力があり、役者としての野心をのぞかせた。