8月23日の中京3R(芝1400メートル=9頭立て)で、高杉吏麒騎手が騎乗した2番人気のメイショウハッケイ(牝2歳、栗東・本田優厩舎、父ダイワメジャー)が1着となり、同馬を所有する松本好雄オーナーは個人馬主として史上初のJRA通算2000勝を達成した。1975年2月9日の初出走(京都6Rのチェリーパス=8着)からJRA通算2万7629戦目の到達。
出身地である兵庫県明石市の「明」と、松本の「松」を合わせた「メイショウ」の冠名で知られる。1974年に馬主資格を取得し、76年1月10日の京都2R・4歳未勝利をメイショウグリーンで制してJRA初勝利。2001年宝塚記念のメイショウドトウでG1初制覇を飾った。今年の宝塚記念をメイショウタバルが勝ち、12年ぶりの平地G1勝利となった。
他の主な所有馬は06年に皐月賞、日本ダービーのクラシック2冠を制し、翌07年に天皇賞春秋連覇を達成したメイショウサムソン、13年にオークスと秋華賞の牝馬2冠を制したメイショウマンボ、芝、ダートの二刀流で05年フェブラリーSなど重賞5勝を挙げたメイショウボーラーがいる。
◆松本 好雄(まつもと・よしお)1938年1月6日、兵庫県明石市生まれ。87歳。千葉工大卒。船舶エンジンや航空機部品などの大型機械部品、産業機械の製造・販売や太陽光発電事業を扱う株式会社きしろ代表取締役会長。2005年より日本馬主協会連合会会長を務め、現在は名誉会長。07年に紺綬褒章、10年に旭日小綬章を受章。