新体操の世界選手権団体総合で史上初の金メダルを獲得した日本代表の鈴木歩佳、稲木李菜子、田口久乃、西本愛実、三好初音、花村夏実らが26日、成田空港に凱旋(がいせん)帰国した。

 日本は今大会で金メダルのほか、種目別のリボンでも銀メダルを獲得した。

昨夏のパリ五輪を逃したが、再出発したチームはベテランと若手がコミュニケーションを多くしてより結束し、一丸となって快挙につなげた。鈴木主将は「たくさんの方々に迎えていただいて金メダルを首から提げられてうれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。自分たちの世界観を踊りきることができてみなさんの力で勝ち取ることができた金メダルだと思っています」と喜びを話した。

 リボンの演技に取り入れた曲は「島唄」。6月の石垣島合宿では、伝統舞踊「エイサー」の手の動かし方などを学んだが、「島唄」はブラジルでも人気で愛されている曲。同曲を歌う歌手の宮沢和史も自身のSNSで「おめでとうございます」と祝福のメッセージを送るなど、大きな反響を呼んでいる。

 帰国会見ではリボンで演技のポイントを聞かれると6人でポーズを決めるなど息はぴったり。鈴木は「(演技は)すばらしくできました」と胸を張ると、メンバーから自然と拍手が起こり、笑顔いっぱいの会見となった。

 来年から3年後のロサンゼルス五輪の枠取りが始まる。鈴木は「3年後のオリンピックにすごくつながる結果になったと思います。直接たくさんの方々に伝えたいなと思いますし、ようやく結果で恩返しをすることができました。今後はプレッシャーとかがかかってくると思うけど、そこに目を置くんじゃなくて自分たちがもっともっと強化していくべきことに目を向けてやっていけたらいいかなと思います」と気を引き締めた。

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