「部活動の常識を変える」などをテーマとしたスポーツ庁主催の「部活動の地域展開・地域クラブ活動の推進に向けた産官学連携フォーラム」が25日、東京・新宿区のベルサール新宿南口で開催され、スポーツ庁の室伏広治長官、23年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表監督の栗山英樹さん、青学大を箱根駅伝で8回の優勝に導いた原晋監督、バレーボール元日本女子代表の益子直美さんらがパネルディスカッションを行った。
陸上の男子ハンマー投げで2004年アテネ五輪金メダルなどの実績を持つ室伏長官は「マルチ(複数)スポーツをすることで器が大きくなります。
大学駅伝界で多くの新しい取り組みを行っている原監督は独自の主張を展開。「現実問題、スポーツやクラブ活動にはお金がかかります。陸上ではユニホームに企業ロゴをつけることが認められていますが、全国高校駅伝では認められていません。地域代表で全国大会に出場するチームにその地域の企業のロゴがつけばユニホーム代や遠征費の一部がまかなえる。お金を稼ぐということにアレルギーのある方々がいますが、お金を稼ぐということは本当に悪なんでしょうか。高校野球では甲子園で勝ち進むと、お金が足りなくなるというニュースもありました。高校野球でもユニホームに企業ロゴがあってもいいのではないでしょうか」と大胆な提言をした。
青学大駅伝チームではユニホームに「妙高市」(新潟県)、「水上村」(熊本県)のロゴを掲出しているほか、複数の企業とスポンサー契約を結び、チーム強化に役立てている。