▼プレミアリーグ第2節(23日)/エバートン2-0ブライトン/英国・リバプール/ヒル・ディッキンソン・スタジアム
2025年8月24日、英国ではプレミアリーグの第2節が前日に引き続き3試合行われ、日本代表MF三笘薫(28)が所属するブライトンはアウェーでエバートンと対戦。三笘は開幕戦に続き先発出場。
データを見ると互角の試合だった。ポゼッションはブライトンが57・2%を記録し、シュートも相手の11本を上回る13本を放った。ところが、結果は0-2の完敗。今夏マンチェスターCからエバートンに加入したイングランド代表MFグリーリッシュが2アシストして格の違いを見せた。
そして、新スタジアムで行われる初のリーグ戦で、勝利に飢えた5万を越えるエバートン・サポーターが終始熱狂的に声援して凄まじい雰囲気を作った。
「そういう内容にしてしまったって感じですね」
すごい雰囲気に押されたしまったかと尋ねると、三笘もそう答えるしかなかった。自身も前半18分にゴール前で素晴らしいスキルを見せ、自分で作った浮き玉に右足のボレーを合わせたが、この強烈なシュートは不運にもバーを叩いた。
さらには後半32分、三笘が右足のアウトサイドで放った絶妙のクロスに逆サイドのミンテが右足を合わせた。このシュートにエバートンMFデューズバリー=ホールがボックス内でハンドボール。しかし、ベテランFWウェルベックが蹴ったPKは力なく、イングランド代表GKピックフォードが簡単にセーブした。
見せ場はしっかり作った三笘だが、チームが無得点に終わり「(ボレーやPKに結びついたクロスのようなプレーを)何回もやらないといけない」と一言。
これで開幕2戦で1分1敗の勝ち星なし。まだ2試合消化で暫定だが、勝ち点1の得失点差『-2』は18位の降格圏内。しかも次戦はホームながら強豪マンチェスターCが相手だ。
そんな状況で三笘は「切り替えるしかない。けが人が出てるところもありますが、全員で戦っていくしかないと思います」ときっぱり。ブライトン4季目の試練に真っ向から立ち向かう気概を示して、厳しかったアウェーのスタジアムを去った。